【取扱説明書】

SVS型真空スイッチ

適用機種:SVS-1・SVS-5・SVS-18各シリ-ズ
真空スイッチの動作真空度は、御注文仕様に基づき調整されておりますが、都合により動作真空度を変更する場合は下記の要領に従い調整してください。
注意:必ず電源を切ってからカバ-を外し調整を行ってください、感電の恐れあります。

1.調節ネジAを廻した場合
①上限動作真空度と下限動作真空度との差(ディファレンシャル)は、そのままで両動作真空度が移動します。
②右へ廻すと(指針はH側へ移動します)動作値は(高真空側へ)上がります。
③左へ廻すと(指針はL側へ移動します)動作値は(大気圧側へ)下がります。
④指針が目盛より外れない様に注意してください。
(スプリングのガタ付きがでるまで、右に廻さないでください)

1.調整例
〈工場出荷時仕様〉
上限動作真空度 -67kPa
下 限動作真空度 -53kPa
〈右へ廻した場合〉
上限動作真空度 -70kPa
下 限動作真空度 -56kPa
となります。
〈左へ廻した場合〉
上限動作真空度 -64kPa
下 限動作真空度 -50kPa
となります。
ディファレンシャルは
67kPa-53kPa=14kPa
70kPa-56kPa=14kPa
64kPa-50kPa=14kPa
となり基本的には変わりません。
〈端子の接続方法〉

端子記号 スイッチ動作
真空度高くなってON
真空度低くなってOFF
-③ 真空度高くなってOFF
真空度低くなってON

2.調節ネジBを廻した場合
①上限動作真空度(高真空側)はそのままで下限動作真空度(大気圧側)のみ移動します。
②右へ廻すと(接点間隔が狭くなる)下限動作真空度は(高真空側へ)上がります。
③左へ廻すと(接点間隔が広くなる)下限動作真空度は(大気圧側へ)下がります。
④接点間隔は0.3~1.0mmより外れない様にしてください。

2.調整例
〈工場出荷時仕様〉
上限動作真空度 -67kPa
下 限動作真空度 -53kPa
〈右へ廻した場合〉
上限動作真空度 -67kPa
下限動作真空度 -56kPa
となります。
〈左へ廻した場合〉
上限動作真空度 -67kPa
下限動作真空度 -50kPa
ディファレンシャルは
67kPa-53kPa=14kPa
67kPa-56kPa=11kPa
67kPa-50kPa=17kPa
となり変わります。

3.上・下限動作真空度を任意の動作真空度に調整する場合
①上限動作真空度(高真空側)を上記「1」の要領で合せてください。
②下限動作真空度(大気圧側)を上記「2」の要領で合せてください。

3.調整例
上限 -67kPa、下限 -53kPaを
上限 -64kPa、下限 -56kPaに
変更する場合
①調節ネジAを左回転して下限-64kPaを合せます。
②次に調節ネジBを右回転して上限-56kPaを合せます。